3つの人生レストラン
はじめまして。
ついに初稿です。
どうぞよろしくお願いします。
人生をとんでもなく面白くしてくれている”美味しいもの”をお伝えしていきます。たまにのぞいていただけたら嬉しいです。
まずは、出会えたことに感謝しかない、運命とも言うべきレストランがあります。
1. 中目黒 Bacione (バッチョーネ) – イタリア料理
2. ミラノ Latteria (ラテリア) – イタリア料理
3. 原宿 重よし – 和食
この3軒に関しては、最初に感謝を込めて書きたいと思います。
1. 中目黒「 Bacione 」イタリア料理
近所にあったら、週2,3は通います。
このお店に出会えたことは、まさに運命。イタリアンが本当に好きと改めて思わせてくれました。
はじめて伺ったのは、1999年、場所がまだ目黒・権之助坂沿いにあり、カウンターとテーブル席が4つの小さな店構え。
・有機野菜のサラダ
・スパゲティ・ボンゴレビアンコ
・名物というもち豚のTボーンステーキ
この3品をいただきました。食べた後はちょっと興奮していたと思います。
わたしは翌日も伺いました。そして、翌週も翌々週も伺ったんです。
とにかく、全部のメニューを食べてみたいと思ったんですよね。
どのお料理も全然飽きない。毎日食べられる感じ。
味はイタリアそのまま、塩気は少し抑えめで、翌朝胃もたれしない軽さ。
仕事で年に何度かイタリアに訪れていたのですが、イタリアン三昧だった出張から帰ってきた次の日に行けるイタリアンです。
特に野菜料理と手打ちパスタとドルチェの美味しさは、出会えて良かったと心から思いました。
シェフは小島史朗氏。イタリア各地を修行されています。中でもトスカーナがお気に入りで、素朴な料理に魅せられたそうです。
小島シェフが目指すは、‘毎日食べれるイタリアン‘ 、まさに体現されてると思います。
2004年に今の中目黒の現在の場所に移ります。
イタリアのご友人が設計された店内は、パルミジャーノ・レッジャーノの照明が印象的。席数20名位のこじんまりした気取らない雰囲気がまた居心地良いんです。
お料理はいたってシンプル。素材を度直球に活かしたさっばりした味の、わかりやすいメニュー。
価格もリーズナブルです。
★オーダー必須のおすすめ絶品メニュー
・お店自慢の種類豊富で楽しいプロシュート・ミスト
常時、生ハム4〜5種類、サラミ4〜6種類、パンチェッタ(ベーコン)、その他ハムなど豊富なバリエーションを揃えていらっしゃるので、好きに組み合わせてオーダー出来て楽しいです!
パルマ産、サンダニエーレ産、トスカーナ産、などイタリアのプロシュートを堪能出来ますよ。
量り売り(グラム単位)も出来ますので、お家でもこの絶品の生ハムたちを食べることが出来ます。
・常連が100%頼む、美味しすぎる有機野菜のサラダ
これを食べたらこの店が美味い店だと確信します。野菜の美味しさ全開サラダ。
特に冬の季節は根菜の種類が豊富で味も濃く、体も喜ぶ美味しさです!
訪れたら、必ずオーダーしますね。
・冬に食べたい絶品!パッパ ディ ポモドーロ(パンのトマト煮のオーブン焼き)
トスカーナのマンマ料理、初めて食べた時、衝撃の美味さに取り憑かれました。
自家製パンを乾燥させて、トマトで柔らかく煮てオーブンで焼きます。あつあつトロトロ & ポカポカ。
シェフ曰く、メニューに入れても誰もオーダーしないとか。笑
見た目が地味だからかしら… 確かに..まずは食べてみてください!😅
・これもリピート必須 季節のフリット
穴子、牡蠣、イカ、カボチャの花、マコモダケ、白子、季節の素材で出てきます。
衣が軽くてふんわりあつあつ、素材の美味しさをストレートに感じます。
・イタリアそのままのリボリータ(野菜とパンの煮込み)
トスカーナ地方のマンマ料理。1日分の野菜が取れる繊維バリバリの極ウマデトックス料理。
最近、冷凍takeoutもスタート。家で温めるだけで、食べれるようになりました!
・遭遇したらオーダー必須 ラビオリ& トルテローニ
レアメニューだから、あったらぜひ食べて欲しいです。
手作りもちもちパスタに包まれたリコッタチーズもちょうど良い軽さ。何個もイケるラビオリたち
絶対オーダー、小島シェフ特製の毎日食べたい手打ちパスタ
こちらのお店にこんなに通うきっかけにもなったのが、手打ちパスタの美味しさです。
タリオリーニ、タリアッテレ、パッパルデッレと基本3種と、いくつかのショートパスタ、ラビオリ、ラザニアがありますが、どれも美味しいですね。
こちらの手打ちパスタは、アルデンテながら、もちもち&ツルッとした食感が口当たり抜群。
理由は、茹でる直前に寝かしておいた生地を伸ばしてカットしてるから。麺になってから空気にさらされる時間が短いので、パサつきのないもっちりとしてコシがある歯応えに。
何だろ、ラーメンの麺のような喉越しの良さを感じて、親近感とダイレクトな麺の美味しさを味わえます。
どれを食べても、食感が良く、ソースとのバランスがいい。
食べた後が、軽いんです。
だから、また食べたくなる。
・メニューにあったら必ずオーダー ボンゴレ手打ちタリオリーニ
こちらで初めて食べたパスタが、このボンゴレでした。
大ぶりでふっくらしたアサリとトマトのコンビネーションが絶品すぎて通う理由になったパスタ。
第一声は、「うわっ、食べやすい、噛んだ食感いいね。塩気がまた抜群。美味しい〜」
ぜひ食べていただきたいメニューです。
タリアテッレやパッパルデッレも、いいですよ。
どのソースにも絡みがよく、パスタの弾力とコシの心地良さを味わえます。
ポルチーニなどのきのこクリーム、チーズのソース、お肉のラグーソースなどに本当にお薦めです。
また、店で売っているコンソメスープに茹でたてタリオリーニを入れ、オリーブオイルと黒胡椒をちょいかけ、‘ラーメン‘風に食べるのも新たなパスタの楽しみ方でお薦めします。
初めて出していただいた時は、衝撃でした!
「うまーい!何これ?!」
シェフは、豚のヲタク
・ Bacioneの代名詞になってるメイン料理 豚のTボーンステーキ
メインは迷わずこれ行っとけ!の、名物メニュー。
豚の銘柄は仕入れによりますが、お薦めは、もち豚です。自称・豚ヲタクなシェフが、本当に美味しくグリルで食べさせてくれます。
焼き加減もしっかり火が通っているのにちょうど良い柔らかさで、塩ふりも素晴らしく、さっぱりといただけます。ボリュームも満点です。
初めて行かれた時は、まずこれをお薦めします。
また、付け合わせてくれる野菜たちも絶品!北海道じゃがいものグリルはホクホクで甘みがフワッと毎回唸ります。ニンニク焼き、ルッコラ、小松菜、蕪、人参と日によって変わるのも楽しみの一つです。
もちろん、豚以外の肉料理も美味しいです。
・巨匠マルケージスタイルのコトレッタ・ア・ラ・ミラネーゼ(仔牛のカツレツ)
マルケージスタイルとは、カツレツをオリーブオイルではなく、バターをかけながら揚げ焼きしていくもので、バターの香りとコクが衣を香ばしく芳醇にサクッとした食感にしてくれて、焼いたトーストのようです。
そのまま、もしくはトマトやルッコラをちらして一緒にさっぱりといただきます。
・季節で楽しむ肉グリル
牛ハラミ、牛サーロイン、蝦夷鹿、仔羊、地鶏、猪、レバー など、入荷で変わるグリルたち。
塩ふりがほんとに素晴らしく、しつこくありません。
人数いる時は2〜3種盛り合わせてもらい、楽しくいただきたいですね。
Dolce ( デザート)がまた美味しい!
バッチョーネのもう一つの凄さは、デザートがどれも最高に美味しいところ。
メニューは日替わりでちょこちょこ変わりますが、ティラミス、パンナコッタ、クレームカラメル(プリン)、ブリュレ、パルフェ、フルーツのコンポート、季節のタルト など、常時4〜5種のスペシャリテとジェラートが2〜3種用意されています。
順番にトライする価値があるほど、どれも美味しい。
そして、これまでの人生、色々デザートを食べて来ましたが、他では食べられない凄いのがあります。
・そのスイカが入荷しないと作らないスイカのジェラート!
夏が来ると、「あぁ、スイカジェラートの季節が来たね」と、友人たちと毎年楽しみにしています。
そのスイカが入荷しないと作れないため、展開期間が短い。8月は要チェックです。
” スイカよりスイカな味 “、ぜひ食べて頂きたい絶品。
・ジェラートが美味しいレストランは美味い。
いつも2〜3種あるジェラートも、甘さ、風味、舌触りが心地良く、コクがあるのに軽くて美味しい。素材そのものの味です。
特に、フルーツのコンポートとセットは相性も良く、抜群のフレッシュさで食事の〆にピッタリです。
パンももちろん自家製。素朴で飽きのこない味で美味しいです。丸パンとフォカッチャ。
どのお料理も、素材そのものが活かされた、毎日食べても飽きのこない軽やかさ。
また、ソムリエである奥様は、お客様のワインの好みをきちんと受け止め、いつも素晴らしいセレクトをしてくれます。好みや予算を相談してオーダーするのが良いですね。
本当に大好きな MY食堂になり、訪れること、すでに500回を超えました。笑
ガストロノミーが充実の面白さ
そして、今、シェフ念願もあって、ガストロノミー販売も充実して、益々面白い展開に!
種類豊富な生ハムやサラミ、チーズ、パスタ、パスタソース、サラダドレッシング、オリーブオイル、自家製ビスコッティなど、イタリアン食材が買えるんです。まさにイタリアにあるような食材店なみの充実ぶり。
1つ1つのこだわりの品揃えなので、いつ行っても美味しそうなものに出会えます。
現在は、残念ながら、イタリア・パルマからの生ハム輸入が禁止されていて輸入再開の目処がついていないため、イタリア近隣諸国やアメリカ、そして日本から、選りすぐりを仕入れています。今まで食べたことなかった国の生ハムやサラミも、なかなかの名品があり、そんな諸外国事情も体験できて楽しい。
生ハム、サラミ、パンチェッタ(ベーコン)は、グラム単位での量り売りです。種類別で、50グラム〜、100グラム〜で買うことが出来ます。分量がわからない場合はシェフに相談しましょう。
どれも美味しいですが、個人的に、あればお薦めしたいハムは、シェフがたまに手作りする、ローストビーフとポルケッタ(ローストポーク)です。
どちらも、「天才か!」と思うほどの美味しさで、あると絶対食べます。
あったら、逃さないように! ぜひ、お試しください。
毎年の楽しみは、12月から、オリーブオイルのノヴェッロ(新出荷)が順次入荷してくるので、メーカーや産地を選ぶこと。
この2〜3年は入荷バリエーションが増えているのでセレクトがとても楽しい。
特に、このオリーブオイルは、美味しくて毎年リピートしてます。
最近は、レストランで使っている農家さんより産地直送の有機野菜たちも、時々販売されています。
これがまためちゃくちゃ美味い野菜たちです。トマトとにんじんの美味しさは驚きます😃
★ここのビスコッティ(伊:カントゥッチ) も、本当に美味しいです。
これはシェフこだわりの逸品なので、下記、添付の記事をcheckしてみてください。
これまで食べた中のNo.1ビスコッティ ここのビスコッティは美味しいですね〜。 食べ続けられるビスコッティ。 ビスコッティ、イタリアでは、” カントゥッチ ”と呼ばれてますが、食後にコーヒーの皿に乗ってくる、いかにも素朴そうな斜め切[…]
さらに、コロナ禍で誕生した幾つかの手作りお惣菜 (ハッシュドビーフ、クスクス、タイカレー、豚の赤ワイン煮、鶏の白ワイン煮、リボリータ、砂肝コンフィなど)は、冷凍で持ち帰れるようにしてあるので、お家でシェフの絶品料理が食べれるんです‼︎
ほとんど食べてみましたが、温めるだけで、どれも本当に美味しくて、お家ごはんに大活躍です。
お肉ゴロゴロのハッシュドビーフは食べ応え満足
今までで食べたNo.1レベルのクスクスもお家で食べられます!美味しいです😋
→ こんな感じ
これからも、増えていくテイクアウトの新メニューも楽しみです。
いつ行っても、大満足のイタリアン。今後の進化も益々期待しています。
心から大切にしたいレストランです。
ぜひ行ってみてください!
お読みいただきありがとうございました。
Bacione 店舗情報
Bacione (バッチョーネ) : Tel: 03-3791-2334
東京都目黒区上目1-16-2 鹿コーポラス1F / 月曜休 ( 祝日の場合は翌日火曜休)
営業時間 : ガストロノミー販売 12:00 – 19:00 / レストラン 18:00 – 21:00(ラストオーダー)
https://www.instagram.com/bacione.kojima/